個人的メモ:今更ツールでのコンタドールの孤立について再び考える

最近、ふとしたきっかけでツールでのコンタ君の孤立についての記事を読む機会があり
コンタ君の孤立した状況について、再び考える機会があった。


そもそもの始まりは、第3ステージでの「横風分裂」
前の集団に居たのがランスだけなら、あのような事態は起こらなかった。
ランス曰く「チームの作戦」で、ポポさんとスベルディアが前の集団を引きはじめ、
コンタドールのいる後方集団を引き離すのを手伝ってしまった。
これで、ランスの総合順位がコンタドールを上回る事に。


当時は「ランスが一時的にマイヨジョーヌを着る為の作戦」と囁かれていました。
自身のガン撲滅運動(LIVESTRONG)の宣伝の為の現役復帰でもあったので、
マイヨジョーヌを着る事で、さらなるアピールを狙ったのかもしれない。
でも、ランスの調子が良ければ、そのままチームリーダーの座を奪う可能性も有る。
周りから見れば「心配しすぎ」なのかもしれませんが、
ブリュイネルとランスの結びつきを知ったコンタドールにとっては、有ると思えてしまう。
それを恐れたコンタドールが、第7ステージで「独断」アタック。
これでコンタドールが再び総合でランスを上回ったものの、
結果的にランスとブリュイネル、さらにランス寄りのチームメイトに責められる事に。


私が映像で見ていてもコンタドールは孤立しているように見えたのだから
プロトン内での「アスタナのランス寄り」っぷりは如実だったことだろう。
ツイッターでの書き込みやツール期間内での新チームの立ち上げ発表など
ランスは強力な立場を使って、ますますコンタドールを孤立させてたように思う。
コンタドールに何も告げられないままチームの作戦が行われていたり、
明らかに、コンタドールと他のチームメイトとの「絆」は無くなっていた。
そんな状況を耐え抜いて総合優勝したものの、コンタドールは心から笑えなかった。


コンタドールにとっては、2008年秋の「ランスの復活宣言」が不幸の始まりだったのかも。
ランスとブリュイネルの絆、そんな2人をリスペクトするライダーが彼等の側につく。
・・・そしてコンタドールの孤立が生まれた。
ランスは「チームの作戦が最優先」と言うけれど、その作戦は誰の為のものなのか?
ランスの為?コンタドールの為?・・・コンタドールは「ランスの為」と受取った。
2009年シーズンは、コンタドールにとって「ひたすら辛い年」になってしまった。


来年はコンタドールが心穏やかにレースに打ち込めるよう祈りたい。
それが何処のチームになるのか、まだ分からないけど。